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カートに入れる
製作は、大分県別府の有製咲処(たもつせいさくしょ)の西本有さん。
軽くて強度がある竹の特性を活用して、今の普通の暮らしの中で気兼ねなく使える竹かごを考えました。
▼かたちの特徴
特徴は、編み密度を低くし、竹ひごの量を抑えることで、見た目にも重量としても軽さを出しています。また、これによって軽さだけでなく接触面をなるべく少なくし、水が溜まりにくく、空気も通りやすいようにという狙いがあります。
竹素材の堅牢度と編み組みの工夫で、この大きさに入れられる食器でしたら強度は十分に保たれています。かご自体も軽いので、S字フックなどで高いところに吊るしたり掛けたりも。
また、竹ひごの表裏の使い方も理由があります。内側に、竹の表面を使っています。表面は竹の表皮のため、最も堅牢度が高く撥水性もあります。工芸的な美しさを求める場合は外側に使われる場合も多いですが、水が竹の裏面に溜まってしまうことがあり、カビの原因につながりやすいです。このかごは水切りかごとして作っているため、この面を内側にしています。竹の裏面が外側に出るため、水が溜まらないだけでなく、乾きやすさにもつながります。
形は、限られたスペースでも使いやすい長方形。高さはプレートや丼、小さな鍋などを立てて収められるサイズにしています。
竹の脚は、軽く、簡素な構造にして、重くならないように。ただ、軽いだけですと安定性が低くなってしまうので傾きの出ない3点の配置にしています。ある程度入れる食器の配置に配慮すれば、バランスを崩さないようにお使いいただけます。
かごの編み部分、脚と本体底の材は竹、脚を結び留める箇所のみ藤(とう)の皮です。結び留める紐のような使い方は、竹では鋭角に曲げると表面が弾けてしまうため、藤を使います。
竹かごの編み目に通し、シンクに渡して使用するための竹棒2本セット
は40、45、50cmの3サイズあります(+500円)。シンクの広さをご確認の上、ご注文時オプションよりお選びください。写真に使っているものは50cmです。
2本を編み目の空いたところに通して、シンクに渡して使うことができます。長辺、短辺方向どちらでも可能です。編み密度を低くしているからこその仕様になっています。
▼使用イメージ・取扱いと手入れの注意点
竹の機能が活用されていて、軽く、普段使いできる水切りかご。
ステンレスほどには水には強くないですし、大きさもたくさんの食器を入れるものでもなく、これ自体も軽く、ひょいと移動しながら使える気軽さ、身軽さを重視しました。
全てを満たすことはできませんが、使うたびに育ち、質感も見た目にも心地よい竹素材で、現代の普通の居住空間に馴染み、軽やかに使える竹かごです。
"食器用の水切りかご" 兼 "食器収納かご"。シンク周辺で水切りかごとして使い、そのまま食器を出し入れして使ったり、竹かごごと食器棚や収納棚などに移動もできるようなイメージです。
カビが発生しにくいような十分な配慮を仕様に反映していますが、竹のため0にはできません。通常使う場面ではほとんど配慮は不要ですが、水で濡れたシンクに置く場合は、脚の接地部分から水を吸ったまま長時間経過すると、カビが生じる可能性が高まります。この使用方法の際は、できるだけ設置部分の水を拭き取るか、水が溜まっていない部分に脚を置く等ご注意くださいませ。
PINT店主は2年ほど使っています。食器が乾いた後もそのまま入れっぱなしにして使用。基本的には食器洗い後、洗って水がついたままの食器をこのかごに入れ、基本的にはキッチンスペースに置き、食器から落ちる水気が多そうな場合は竹棒をシンクに渡して使い、目立たないようにしたいときはシンクに置いて使っています。カビは今のところ特になく、ときどき、汚れが目についたときには、食器洗い用に使っているブラシで擦って落としています。
お箸や細いカトラリー類は編み目を通り抜けてしまうので、これらを入れる場合は、置き方に配慮する必要があります。
水切りかごとして考えて作っていますが、形はシンプルですので、この用途に限らず、自由にお使いください。
【素材】
竹(大分県産マダケ)
藤(トウ)
【サイズ】
外寸 24 × 32 × 高さ13cm(脚が出ている部分:2cm)
内寸 21.5 × 29.5 × 10cm程度
【重量】
140-150g程度 素材の特性上、個体差があります。
【素材の取扱いについて】
・湿気の多い場所に濡れたままずっと置いておくと、カビが生えてしまう可能性もありますのでお気をつけ下さい。
・水洗いが可能です。洗った後は水分を良く切り、天日に干して乾かして下さい。