このAlpineは、ニュージーランド産のポルワスウールとポッサムファーを混ぜた上質な毛糸です。

ポルワスというのは羊の種類の一種で、メリノ種が3/4、リンカーン種1/4の交配種のことです。
やわらかさや細さが特徴のメリノ種と、ツヤと繊維の長さが特徴のリンカーン種の良いところを掛け合わせた高級感のある毛質です。

並太程度の太さなのでサクサクと編みやすく、帽子やマフラーはもちろん、セーターなどにもおすすめです。

この「Kowhai」は明るく華やかなマスタードイエローです。
Kowhai（コーファイ）というのは、ニュージーランド原産のマメ科の木のことで、9月から10月にかけて鮮やかな黄色の花を咲かせて春の訪れを知らせる、日本で言う「桜」のような親しみのある存在で、ニュージーランドに広く分布している固有種の木です。

ポッサム独特のブラウンがかった毛羽が見え隠れしているので、単色ではなく数色が混じったような深みのある色味に見えます。


ニュージーランドに多く生息するこのポッサム(ブラッシュテイルポッサム)という動物の毛(繊維)は中空繊維といい、中が空洞になっているため非常に軽いのが特徴で、この空洞部分に身体の熱(あたたかい空気)をためこむことができるので、ウールの1.5倍以上も暖かいと言われています。
極北に生きるシロクマの毛も同じ中空繊維で、体温を逃がさずに保温できる仕組みになっていることからも、その暖かさがわかります。

特にこの毛糸には、ニュージーランド南島産のポッサムファーのみを使用しています。

手に取るとまるで発熱しているかのようにあたたかく、カシミヤのようにふんわりとやわらかく軽い、今までにない風合いの毛糸です。
ポッサムの繊維の表面はツルツルとしているため、ウールの部分が擦れるのを防いでくれるという嬉しい効果もあります。なので驚くほど毛玉が出来にくいです。

このポッサムという動物は、世界中でもオーストラリアとニュージーランドにのみ生息しています。

原産国であるオーストラリアでは保護動物に指定されていますが、ニュージーランドでは爆発的に数が増えているため害獣に指定され、国をあげての駆除が行われています。
この毛糸はポッサムの上質な毛を有効活用するため開発された毛糸で、この毛糸を作り消費することが環境保護につながります。
世界でもニュージーランドでのみ生産されている、日本にはこれが初上陸となる糸です。

この毛糸の風合いが生きる、リバーシブルなわ編みのネックウォーマーやスヌード、ヘリンボン模様のマフラーなど、当ショップオリジナルの編み図もご用意しております。
毛糸と併せて編み図もご覧ください。

ニュージーランド直輸入、日本では当ショップのみの販売です。


【素材】　ニュージーランド産ポルワスウール80％　ニュージーランド産ポッサムファー20％
【形状】　50ｇ玉　約105ｍ
【ゲージ】 22目 x 30段 (10cm四方)　６号針
【洗濯】　水またはぬるま湯で手洗い　日陰で平干し　アイロン不可　乾燥機不可

＊標準的なマフラーの必要目安量は４玉、ニット帽子には２玉です。